活動紹介パンフレット | 活動紹介/ススキの地域性解説 |
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(表面)阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト −生態系に配慮した緑化/地域性種苗の利用・普及に向けて− (裏面)草原構成種「ススキ」の地域性系統についての見解 ← 画像クリックで両面のpdfファイルがダウンロードできます |
※“阿蘇の草原”の復元対象となる地理的範囲や目標植生についての考え方、草原の主要構成種でもある「ススキの地域性」については、
43巻3号掲載特集「緑化用種苗のトレーサビリティをいかに確保するのか」の
8.「阿蘇周辺自然公園の草原再生に関する種苗の使用範囲についての見解」 −生態・環境緑化研究部会 に詳しく解説があります。 あわせてご参照下さい(上テキストからファイルに直接リンクしています)。特集全体はページ下部をご覧下さい。 |
生態・環境緑化研究部会では、2017年3月18日,19日に熊本県内にて現地見学会およびシンポジウムを開催しました。その準備等で訪問していた相手先とのやりとりから、草原の管理方法、植物資源の活用について相談されていたことがきっかけとなり、草原の植物資材の活用/復旧事業への活用拡大とそのための研究活動および情報提供などを目的とした現地活動を実施することに致しました。目的に賛同する正会員、学生会員、賛助会員のみなさんは、各自の調査、研究、その他、必要経費を支払うことで自由に参加可能です。
実際の活動内容や日程はこのホームページで告知し、参加者を募集します。活動内容の報告、結果も随時更新・公開致します。関心のある方はお気軽にお問い合わせ、ご参加下さい。
2017年から、草原の植物を観察し、草原生態系の維持管理について学ぶためのワークショップを何回か開催します。
その際に遺伝子の分析や種苗の活用に資するための調査を同時に行う予定です。
秋季には、輪地切り(野焼きの準備のために境界付近のかりはらいを行い、刈った草を焼いて処理します)の頃に合わせて現地活動を企画し、種子採取や採取効率の調査などを行います。
2019年の活動については、2017年・2018年とほぼ同様の活動を計画しています。
阿蘇の牧野・草原について年間を通じた調査・踏査を継続する予定です。
関心のある方のご参加をお待ちしています。また、ススキ等の種子・種苗に関するお問い合わせがありましたらご連絡・お問い合わせ下さい。
石灰石鉱業協会では、毎年の緑化委員会の開催に合わせて現地見学会を企画しています。2019年の見学会にて「日本緑化工学会の阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト」に関連する現場を見学したいと問い合わせを頂き、部会メンバーにてご案内するよう、企画を致しました。
牧野組合および国際ボランティアキャンプ参加者のみなさんと一緒に、小規模な崩壊地・登山歩道の修復などを、地域の方の要望に応じて実施します。やすらぎ恐竜間の企画に協力して、子どもキャンプのお手伝いも予定しています。
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2017年、2018年の夏の活動では、子どもキャンプでの生き物観察会(ナイスの国際ボランティアのみなさんと一緒に実施)、草原での小さな土砂流出地の修復作業、長草型化した草原牧野の短草型化試験などを実施してきました。 左の写真をクリックしていただくと、活動の写真を数葉 ご覧頂けます(pdfファイル)。 |
以下の日程で阿蘇市にて現地活動を行います。ススキの種子採取、現地調査を中心に行います。
今年も現地活動前に会員等(活動に賛同する方からのお問い合わせ、ご相談は会員かどうかにかかわらず歓迎します)から頂いたご相談に応じて、採取した種子を実費でお分けします。希望量が多い場合は作業分担が可能かどうか等含めて相談の上、配分量を決めることになりますので、できるだけ早めにご相談下さい。
日程 | 作業内容など | 備考・その他 |
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10月25日 | 荻岳の状況視察,翌日の採取場所決定,採種用の備品購入 | やすらぎ交流館、牧野組合他と打ち合わせ |
(準備・調査:幹事メンバーを中心に活動予定) | 宿泊:やすらぎ交流館 | |
10月26日 | 中江牧野組合様管理地にて ススキ等の種子採取 | 参加者向け 昼食+交流・説明会 |
(活動日) | 参加会員+その他参加者による現地作業 | 宿泊・昼食:やすらぎ交流館 |
10月27日 | 中江牧野組合様管理地にて ススキ等の種子採取 | 参加者向け 昼食+交流・説明会 |
(活動日) | 参加会員+その他参加者による現地作業 | 宿泊・昼食:やすらぎ交流館 |
10月28日 | 採取した種子の調整、梱包・配送作業 | |
(幹事メンバー+参加可能な会員により) |
種子採取〜性状調査により、以下のような情報を調べて公開していく予定です。
会員参加者はその他、自由な内容の活動をして頂くこともできますので、参加の問い合わせ、お申し込みの際に、検討している活動内容の相談をして下さい。 本プロジェクトの活動として採用できるかどうか、また、現地の関係者や牧野組合様などとの事前調整が必要な場合もありますので、事前に担当者にご連絡頂いた上で検討させて頂きます。 詳しくはお問い合わせ下さい。 牧野へ無断で立ち入ることのないよう願います。必ず事前にご連絡下さい。
2018年は主に阿蘇市波野地区において草原の観察会、花暦の作成等による普及活動を行いました。 また牧野(半自然草原)では、草原の短草型化の試験実施、地域から要望のあった登山遊歩道の修復作業、自生ススキからの種子採取などの現地活動を、 地域の方と協力して実施しました。2017年に採取したススキの種子は、阿蘇地域における復旧事業への活用を推奨していましたが、採取全量の使用(配布)が終了しました。 地域性種苗の使用・流通の拡大に寄与すると考えられる情報の整理を始め、パンフレットを作成するなどの発信活動を行いました。
春〜夏季 |
・現地のみなさん、ボランティア参加者と一緒に牧野の再生活動。2018年8月は荻岳の登山遊歩道の修復作業を実施 →国際ボランティアNICEのみなさんとの事前レクチャーと作業 |
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・ススキ採種に向けた現地打合せ、調査 ・草原の短草型化試験の試行実施 → |
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秋〜冬季 |
・ススキ採種、精選作業、性状調査、発芽試験 荻岳でのススキの穂採取と風乾作業 → ※ 2018年度産ススキ種子は10万円/kg(完売) ※ 発芽率:24% |
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日本緑化工学会第49回大会において、プロジェクトの成果と経過について、ススキ種子の採取から性状調査の結果を中心にポスター発表を行いました。 研究交流発表「“阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト”草原再生への活用を目指したススキ種子現地採取の試み−採取から性状調査まで−」 (○吉原敬嗣、入山義久、内田泰三、小野幸菜、田中淳、津田その子、橘 隆一、今西純一、中村華子、中島敦司) |
2017年は、災害復旧工事での地域性種苗の活用を目指したススキ種子の採取、小規模崩壊地の復元作業の試行実施等を行いました。採取したススキの種子は24kgあり、発芽率は53%でした。証明書を付けて活動参加者へ実費で配布しました。
春〜夏季 |
・ススキ採種に向けた現地打合せ、調査 ・阿蘇市内の小学生を対象にした観察会の実施 ・崩壊地復元作業試行実施など |
![]() 小規模崩壊地 |
![]() 草原復元活動 |
秋〜冬季 |
・ススキ採種、精選作業、性状調査、発芽試験 ※ 2017年度産ススキ種子は10万円/kg(完売) ※ 発芽率:53% |
![]() 阿蘇産のススキ種子 |
![]() 種子品質証明書 |
aso-pro★jsrt.jp ※ ★を@に置き換えて下さい
部会長:中島敦司(和歌山大学) 担当理事:中村華子
(連絡先)
〒160-0015 東京都新宿区大京町25 高橋ビル402 緑化工ラボ内
電話:03-3341-3953 Fax.03-5362-7459
種子性状調査・現地採種活動担当
入山義久 雪印種苗株式会社 , 吉原敬嗣 紅大貿易株式会社
阿蘇の草原 | ![]() |
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外輪山の天空の道。美しい草原が続きます | 活動/採取地・荻岳からの展望 | |
概要地図 | ![]() |
2017年9月にELR2017名古屋にて開催した生態・環境緑化研究部会の研究集会 【緑化用種苗のトレーサビリティをいかに確保するのか】
の内容 および 2017年から行っている「阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト」の概要、経過報告などをとりまとめた特集記事を学会誌43巻3号(2018年2月28日発行)に掲載しました。
特集のpdfファイルをダウンロードして頂けます (下記8編全文を一括でダウンロード 1.8MB)
また、それぞれの記事は以下のリンクから、各ファイルごとにダウンロードして頂けます。(pdfファイル)
2017年3月17日 現地見学会(熊本県、阿蘇カルデラ周辺)、3月19日 シンポジウム(熊本県熊本市)、および
日本緑化工学会誌 第42巻第4号(2017年5月発行)に掲載した「シンポジウムおよび現地見学会の報告」が掲載されています。(学会誌掲載報告はpdfファイルをダウンロードして頂けます)
また、4月15日 防災学術連携体・熊本県 共催シンポジウム「熊本地震・1周年報告会」の発表についてのご報告もこちらからご覧頂けます。
生態・環境緑化研究部会の活動 および メンバー・連絡先などはこちらもご参照下さい。