第47回大会 シンポジウム・研究集会のご案内 

シンポジウム「在来緑化植物の種苗はどこまで移動可能なのか?」
合同研究集会「熊本地震災害から考える“緑”のはたらき」
研究集会「河川における生物多様性に配慮した堤防植生管理」
研究集会「斜面緑化研究部会事例勉強会(2)【斜面緑化工における苗木植栽工の失敗事例 −計画,維持管理段階での課題の発見−】」

シンポジウム「在来緑化植物の種苗はどこまで移動可能なのか?」

日程・会場

日 程: 2016年10月1日(土) 15:30 〜 17:45
会 場: 京都府立大学 稲盛記念会館(教養教育共同化施設) 104講義室
 京都府立大学 下鴨キャンパスマップをご参照下さい

内 容

生物多様性保全への関心の高まりから,在来種を用いた緑化が積極的に検討されるようになっている。しかし,在来種による緑化と言っても,外国で生産された種苗が用いられることも多く,遺伝子汚染という新たな問題が懸念されている。
本シンポジウムは,(1) なぜ植物の遺伝的地域性を保全しなくてはいけないのかについて理解すること,(2) 現在までに遺伝的地域性のデータの揃っている植物を具体的に取り上げて,種苗を移動可能な範囲のイメージを提示し,議論すること,(3) 環境保全水準の考え方(遺伝的地域性を厳密に保全する場所,その必要のあまりない場所の区別)の重要性を共有すること
を目的として実施する。

話題提供

企画担当・問い合わせ

大会運営委員会

第47回日本緑化工学会大会事務局
〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学大学院 農学研究科 森林科学専攻 環境デザイン学研究室内
TEL:075-753-6099(今西) FAX:075-753-6082
メール:ryokkakou47(あっと)googlegroups.com  ※(あっと)は@におきかえてください

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合同研究集会「熊本地震災害から考える“緑”のはたらき」

日程・会場

日 程:  2016年10月2日(日) 14:30〜16:00 (研究発表会2日目)
会 場: 京都府立大学 稲盛記念会館(教養教育共同化施設) 104講義室
  京都府京都市左京区下鴨半木町1-5   京都府立大学 下鴨キャンパスマップをご参照下さい

開催の趣旨

 先の7/3(日)に仙台にて開催された「熊本地震緊急集会・現地報告会」を受け,本年10月に京都府立大学で行われる第47回大会にて熊本地震災害に関する研究集会を開催することになりました。
 本年4月に発生した熊本地震では,建物倒壊や斜面崩壊など市街地から山間地までの広い範囲に及ぶ災害が発生し,甚大な被害が生じました。発生から数ヶ月経った現在も多くの方々が避難所生活を余儀なくされています。今後の災害復旧にあたって“災害に強い山づくり,都市づくり”が必要であると同時に,国立公園内にある南阿蘇地域では生物多様性の保全にも配慮しなければなりません。また,病院,避難所,仮設住宅などでの生活には“緑”の潤い,癒し効果が発揮されるに違いありません。
 そこで,本学会の5つの研究部会の代表者により,熊本地震の被災地に対して“緑”に何ができるのか,学会として何をすべきなのかなどについて話題提供していただきます。

話題提供者(各テーマ未定)

企画 日本緑化工学会研究部門

防災緑化研究部会,斜面緑化研究部会,生態・環境緑化研究部会,都市緑化技術研究部会,緑・健康研究部会

問い合わせ先

研究部門長(副会長) 福永健司(東京農業大学地域環境科学部)
fuku(あっと)nodai.ac.jp  ※(あっと)は@になおして下さい

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研究集会「河川における生物多様性に配慮した堤防植生管理」

日程・会場

日 程:  2016年10月2日(日)13:00〜14:30 (研究発表会2日目)
会 場: 京都府立大学 稲盛記念会館(教養教育共同化施設) 104講義室
  京都府京都市左京区下鴨半木町1-5 

内 容

 河川堤防は,洪水から国民の生命・財産を守るため,永年にわたり新規築堤や補修が継続的に行われている長大な河川管理施設である。この河川堤防の植生に求められる機能は,洪水を安全に流下させるための耐侵食機能である。また,河川巡視や堤防点検における視認性の確保の点からも,河川堤防の適切な植生管理が重要である。
 しかしながら、維持管理予算の削減によって,河川堤防では,従来のような高頻度の刈取りによる植生管理を行うことが困難となった。この植生管理のあり方の変更は、河川堤防における外来種の蔓延などの植生変化を招いている。外来種の優占する河川堤防の耐侵食機能や視認性は,シバやチガヤなど在来種が優占する河川堤防よりも劣ることが知られるため,河川堤防の管理上望ましい植生を維持・誘導するための効率的な植生管理が求められている。
 一方,平成20年に「生物多様性基本法」が制定された。河川堤防には,局所的ながら日本の四季を感じられる多くの在来植物が存在し,そこに多種多様な生物が生息している。このため,河川堤防の植生管理を通して,生物多様性の観点から河川堤防における植生の質を高めることも期待される。
 本研究集会では,河川堤防における植生管理に関するこれまでの経緯や,河川堤防に残存する在来植物の現状,植生管理の新たな取り組みを概観することで,今後の生物多様性にも配慮した河川堤防の植生管理の可能性を探るものである。

話題提供者

企画担当者 問い合わせ

山田 晋 (東京大学 生態調和農学機構)
asyama(あっと)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp  ※(あっと)は@になおして下さい

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斜面緑化研究部会 研究集会「斜面緑化工における苗木植栽工の失敗事例 −計画,維持管理段階での課題の発見−」

日程・会場

日 程:  2016年10月2日(日) 16:00〜17:00 (研究発表会2日目)
会 場: 京都府立大学 稲盛記念会館(教養教育共同化施設) 104講義室
  京都府京都市左京区下鴨半木町1-5  

内 容

近年,斜面・法面緑化工の分野では,生物多様性保全に配慮した緑化の重要性が指摘されているが,実際の現場では,相変わらず外来緑化植物による緑化が主流である。斜面緑化研究部会が過去に開催した研究集会では,市場単価による発注システムの課題,緑化材料(森林表土,地域性種苗)の確保や取扱いの課題,施工後の不明確な評価基準など,さまざまな課題が指摘されているが,もう一つ,本質的な課題として研究者・技術者の不足が挙げられる。
 そこで,斜面緑化研究部会では,特に若手の研究者・技術者の育成を主眼として“勉強会”を企画した。緑化工に係る,研究,開発,計画,設計,施工などの話題提供を頂き,課題の認識,解決策の検討などについて,ゆっくりと議論をしたい。今回は第2回目の勉強会として,苗木植栽工の失敗事例を題材として議論する。
 多くの皆様のご参加をお待ちしています。

話題提供

「斜面緑化工における苗木植栽工の失敗事例 〜計画,維持管理段階での課題の発見〜」
 SPTEC・YAMADA 山田 守

企画・問い合わせ

斜面緑化研究部会  部会長 山田 守 
yamada-mamoru(あっと)jcom.zaq.ne.jp  ※(あっと)は@になおして下さい

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