日本緑化工学会誌の校閲の過程で二重投稿が問題となり、取り下げとなった原稿がありました。これまでの投稿規定では二重投稿に関して明確な判断を示す文書がなく、校閲上取り扱いに苦慮する事態が生じることも予想されます。特に、Web上への公表、講演要旨集の取り扱い、団体内部の報告書等に関して不明瞭な点がありました。
このため、他の学会の状況等も考慮してオリジナリティに関する注意を促す文書を投稿規定に追加することといたしました。これにより、オリジナリティに関する規定を明確にして二重投稿を防ぐよう取りはからいたいと考えております。
34巻3号に掲載した投稿規定からオリジナリティに関する文書を記載してありますのでご一読下さい。また、ホームページ上の投稿規定にも記載致しました。
この文書の@で指摘している「Web上への公表」は、本人の意志で文書を広く社会に公開するとことを指しています。
この場合、オリジナリティはその時点で消失し、その文書を投稿した場合には二重投稿として扱うことになります。具体的には、卒論や修論などをWeb上に公開する場合などが該当すると思います。また、「研究機関などの報告書」や「研究助成報告書」などに掲載された報告が、著者の意志とは関わりなくWeb上に公表される場合がありますが、この場合オリジナリティは消失しないことにしたいと考えております。
いろいろなケースが考えられますので、投稿原稿に関連した既発表文書がある場合には、Dに記載したようにオリジナリティを確認するための資料として、既発表文書を投稿原稿とともに提出するようにして下さい。
以上よろしくお願いいたします。
これまで論文、技術報告をはじめ学会誌に投稿する全ての原稿はプリントアウトした印刷物として提出していただきましたが、今後はPDFファイルでの提出も受け付けることにいたしました。
本文、図表、写真等、全文をPDFファイルにしていただき、e-mailで添付ファイルとして日本緑化工学会誌編集管理部(office-ed@jsrt.jp)へ送付して下さい。ファイルは6MB以下の容量に抑えて下さい。また、投稿連絡表に必要事項を記載したファイルも同時に添付して下さい。校閲段階における筆者と編集委員会との連絡もPDFファイルで行います。校閲が終了して「原稿受理通知」を受け取ったのち、鮮明な図表、写真ファイルを収録した電子媒体の提出を求められることがあるます。
従来のプリントアウトした原稿による投稿もこれまで通り実施しておりますので、投稿される方がどちらかの方法を選択して下さい。
以 上 / 2009年6月1日 編集委員長 阿部和時